「ちょっとだけなら...」が命取り! 車内での犬の留守番、絶対ダメ! 動物愛護法に抵触も

2025年5月16日

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春から夏にかけて、気温が上がってくる時期ですね。
お散歩日和も増えて、ワンちゃんとのドライブも楽しいものです。
でも、ちょっとした用事で「 ほんの少しの間だけなら… 」と車内に愛犬を残して離れてしまうのは、実はとても危険な行為なんです。
場合によっては、動物愛護法に触れて通報されてしまう可能性もあるんですよ。

今回は、「車内への犬の留守番」について、よくある誤解を解きながら、安全にワンちゃんと過ごすための正しい知識をお伝えしていきます。

結論:ほんの少しの間でもNG!  車内での犬の留守番は虐待にあたる可能性も

「ちょっとだけだから大丈夫」「窓を開けておけば平気」…そんな風に思っていませんか? 残念ながら、これらの認識は間違っている可能性が高いです。

動物愛護法では、動物を虐待したり、遺棄したりすることを禁じています。具体的には、

> 動物の愛護及び管理に関する法律
> (虐待の禁止)
> 第四十四条  愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、五年以下の懲役又は五百万円以下の罰金に処する。
> 2  愛護動物に対し、みだりに、その身体に外傷が生ずるおそれのある暴行を加え、又はそのおそれのある行為をさせた者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
> 3  愛護動物を遺棄した者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
> 4  前三項において「愛護動物」とは、次に掲げる動物をいう。
> 一  牛、馬、豚、めん羊、やぎ、犬、猫、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる
> 二  前号に掲げるもののほか、人が占有している動物で哺乳類、鳥類又は爬虫類に属するもの
この法律でいう「虐待」には、積極的に危害を加える行為だけでなく、「 飼養若しくは保管の状況を著しく不適当な状態にすることによって衰弱させること 」も含まれます(環境省「動物の虐待防止対策について」より)。

夏の暑さはもちろんのこと、春や秋でも、閉め切った車内は想像以上に高温になります。短時間であっても、ワンちゃんは熱中症になる危険性が非常に高いです。熱中症は、最悪の場合、命に関わることもあります。
また、近年では、車内にぐったりとした犬がいるのを発見した人が、動物愛護センターや警察に通報するケースが増えています。善意の通報によって、飼い主が動物愛護法違反に問われる可能性も十分にあり得るのです。

なぜ車内はそんなに危険なの?

「窓を少し開けておけば大丈夫」という考えも、残念ながら不十分です。
JAF(日本自動車連盟)が行った実験によると、気温35℃の炎天下で、窓を少し開けた状態で車内温度を測定したところ、わずか15分で40℃を超える温度になったそうです。ダッシュボードや座席シートはさらに高温になり、50℃以上になることも。
人間でも耐えられないような高温は、体温調節が苦手な犬にとっては致命的です。アスファルトに近い場所にいる小型犬や、呼吸器系の弱い犬種は、特に注意が必要です。

FAQ:よくある誤解と真実

Q: ほんの少しの間だけ、のつもりだったのですが、ダメですか?
A: たとえ数分であっても、車内温度は急激に上昇します。人間の感覚では「ほんの少しの間」でも、ワンちゃんにとっては命の危険がある時間です。

Q: 日陰に駐車すれば大丈夫ですか?
A: 日陰でも、時間とともに太陽の位置が変わるため、日差しが差し込んでくることがあります。また、外気温が高い日は、日陰でも車内温度は十分に上昇します。

Q: エアコンをつけておけば大丈夫ですか?
A: エンジンを切ってしまうと、エアコンも止まってしまいます。また、万が一、エアコンが故障した場合、車内はあっという間に高温になります。

Q: 水を用意しておけば大丈夫ですか?
A: 水分補給は大切ですが、高温多湿な環境下では、熱中症を防ぐことはできません。

大切な家族を守るために

ワンちゃんは、言葉で「暑い」「苦しい」と訴えることができません。飼い主である私たちが、常に安全に配慮してあげる必要があります。
春から夏にかけては、特に以下の点に注意しましょう。

 * 車に犬を残して離れない: 
これは鉄則です。どうしても用を足したい場合は、誰かに見てもらうか、諦めて連れて帰るようにしましょう。

 * こまめな水分補給: 
いつでも新鮮な水が飲めるように用意しましょう。

 * 暑さ対策グッズを活用する: 
クールマットや保冷剤などを活用するのも有効です。

 * ワンちゃんの様子を常に観察する: 
ハアハアと激しく呼吸している、ぐったりしているなどの異変が見られたら、すぐに動物病院を受診しましょう。

あなたと愛犬が安全に過ごすために

車内への犬の留守番は、法律に触れる可能性だけでなく、何よりも大切な愛犬の命を危険にさらす行為です。
私たち飼い主は、ワンちゃんの安全と健康を守る責任があります。正しい知識を持ち、危険な行為は絶対にやめましょう。
今回の情報が、あなたと愛犬がこれからも安全で快適な日々を送るための一助となれば幸いです。もし、車内にぐったりとした犬を見かけたら、ためらわずに警察や動物愛護センターに通報してください。あなたの行動が、 一つの命を救うことになるかもしれません。 


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